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裁判に至った動機

プロ家庭教師の交通事故裁判陳述書の書き方

<陳述書原文>

 ケガの状況について述べるにあたって、まず当時の状況と裁判に至った経緯について述べてみたいと思います。

 交通事故からしばらくして、会社では私が休みがちでいる間に、社員やアルバイトが辞めていくという状況になりました。それに伴って、目の前に対応しなければならない案件は溜まっていました。私以外では、対応できない案件が多かったからです。さらに業績の落ち込みを毎月感じておりました。
家庭では、長女が受験を迎えている時期であり、下の子はまだ乳児でした。さらに、妻は3人目を妊娠中で切迫早産の危険があり、入院しました。そうした状況においても私は体調不良で満足に動けない状況にありました。子育てを経験していればお分かりいただけると思いますが、乳幼児を抱くことができないと困るものです。
当時の私は、交通事故による体調不良に加えて、会社の問題、長女の受験、次女の育児、妻の妊娠・切迫流産の危険という問題も抱えておりました。現実問題として、いつ「家庭崩壊」と「会社の崩壊」が起こってもおかしくない状況だったのです。

 そうした中で、損害保険会社の示談交渉担当者から「これが交通事故処理の常識だ」「ケガの状況は固定化されているんじゃないですか」と執拗に攻められていました。ご存知のように、損害保険会社の示談交渉担当者はプロです。その交渉のプロから攻められたら、私のような素人はとても太刀打ちできません。そうしたストレスから解放されたくて、不本意ながらも示談に応じようかとも思いました。おそらく、保険会社がこちらの状況を少しでも理解してくれていたなら、示談していたと思います。実際、当時の私に交通事故のことを考える余裕などはなかったのですから。

 しかし、加害者側の保険会社側は示談の話し合いの中で、私の言い分には耳を貸そうともせず、保証金額を下げることに終始しておりました。私の労働報酬を年収360万と、とても大卒の30代半ばとは思えない年収金額を提示し、最後には「裁判でもなんでもやってもらって構いません」といわれました。私はこのとき、損害保険会社の正体を見た気がしました。事故直後の「まずはしっかり治療に専念してください。」という担当者の言葉は何だったのだろう、と思いました。そして、不本意ながら弁護士の先生に相談することにしたのです。