プロ家庭教師の交通事故裁判陳述書の書き方 > 損害保険会社の実態

損害保険会社の実態

プロ家庭教師の交通事故裁判陳述書の書き方

 交通事故の当事者の大半は、損害保険会社は交通事故解決のプロとして、交通事故の真実を究明して、当事者にとって納得がいく処理をしてくれると信じている。それは全くの誤解である。

 損害保険会社の示談交渉に、「真実の究明」とか「原因の究明」などという理念は存在していない。損害保険会社の示談担当者は、「いくらで片付けるか?」ということだけを考えて、自分の机に並んだ事故ファイルを見て、順番に電話をしていくだけである。
そして、交通事故の当事者の様子を探りながら、駆け引きをしていく。で、予定していた金額より、安くまとまると

 「おっ、ひゃく(100万)でまとまったか。よくやった。よし、今日は飲みにいくか」

という感じなのである。

 実際、今回の物損交渉では、損害保険会社側が最初に提示してきた金額は自動車の修理費と同額の160万円。私が素人のフリをして

 「新車だったし、もう少し何とかならないんですか」っていったら

 「おいくら、プラスすれば、ご納得いただけますか」

 「えっ、20万くらいかな」

 「ちょっと、待ってくださいね」

 10秒後。

 「わかりました。では、20万プラスします。」

という感じで、あまりに簡単で拍子抜けしたくらいなのだ。

プロ家庭教師の交通事故裁判陳述書の書き方

 もちろん、すべてがいい加減というわけではない。事故に関する法律的な知識はかなり詳しい。兄が新入社員時代は道路交通法の社内試験は必須で、その他労災とか保険とかの勉強もさせられたらしい。

 だから、交通事故関係の知識に関しては確かにプロなのだ。しかし、それは自社に有利な条件で示談交渉していくトークの知識のプロなのである。ま、それは証券会社の営業マンが株を売るセールストークのプロであって資産運用のプロでない、というのと同じなのである。

 もちろん、損害保険会社の担当者はそんな素振りは微塵も出さない。いたって紳士的で親身になってくれる。全員がそうだとまではいわないが、大半は「示談交渉を安く済ませるための下地つくり」と考えるべきなのである。

 そういったことを、交渉に入る前の基礎知識として持ってほしい。